13時半に山菜料理のお店「出羽屋」に到着です。玄関先に女将さん始めで迎えてくださり、2階の広間に案内されました。
出羽屋の紹介です。
「出羽屋は80年以上も昔から、出羽三山へ入る行者様に喜んでいただくため、月山や西川で採れた山菜や川魚など「山のもの」をふんだんに使い、「地元のものを地元の人が調理したものが一番おいしい」という先代の信念のもと、西川町内、月山で収穫された天然ものを中心に、山形県内で採れた食材を使用しています。通年を通してご提供するため用いる乾物や塩漬けは、この土地の知恵の賜物です。」
食事は豪華な山菜籠膳を頂きましたが山菜、山の幸が沢山で食べきれないほどです。このお店は皆さん始めてのようで、量、質、味も大満足です。
旅の最後は山形市の霞城公園内にある山形県立博物館です。是までは青龍との出会いの出羽の瀧巡りでしたが最後のお目当ては「縄文の女神」です。
山形駅前の霞城公園にある古色豊かな博物館は私も始めてですが拝観者もほとんど居らず、ゆっくりと見学出来ました。
縄文の女神に付いては以下の様に記されています
「平成10(1998)年6月30日、本県舟形町西ノ前遺跡から出土した縄文時代中期の土偶48点が国の重要文化財に指定されました。
平成24(2012)年4月20日に文化審議会の答申をうけた後、平成24(2012)年9月6日に完形の土偶である「縄文の女神」を国宝に、土偶の破片である「土偶残欠」を国宝附(つけたり)として、それぞれ文部科学大臣から指定されました。
縄文の女神は、高さ45cmと見つかっている完形土偶の中で最も大きい土偶です。重さは3.155kgとちょうど新生児の重さと同程度です。
頭部は半円形に丸くなり、複数の孔(あな)が開けられています。眼・鼻・口の表現がないのが特徴です。W字のシャープな胸、尖ったような腹、どの部分も洗練された形をしています。また、お尻は後ろに突き出ており、その形から「出尻形土偶(でっちりがたどぐう)」と呼ばれています。すそ広がりの脚の底面は少しえぐって、焼むらを抑えようとしています。」
今回は本物が展示されていました。もう過ぐに他県での縄文のビーナス展に貸し出されるとか。実物を見られて幸運でした。
この女神土偶は縄文中期のものと言われています。以下のコメントがありました。
「一風変わって、こちらは直線的でさっぱりとした印象です。しかしながら、腰の反りと後ろに突き出ているお尻からはセクシーさが感じられます。また、脚の部分の縞模様や胸のあたりの曲線の模様など、細かい工夫が見られます。私は真っ先にパンタロンを履いている女性を思い浮かべましたが、みなさんにはどんな風に見えますでしょうか? 現在の美的感覚から見ても全く違和感のなく、むしろ新しささえ感じさせる作品です。」
縄文土偶の国宝は以下の5点ありますが、これで私は中空土偶以外の4つの実物を見ることが出来ました。不思議なデフォルメの表現ですが縄文時代の人々がどのような思い出を土偶に託していたのでしょうか。
ゆっくりと展示物を見学して16時半には博物館を後にして仙台へ帰りました。
台風18号と共に鳥海山の自然の織り成す瀧を巡り、青龍様にエネルギーを頂き、縄文の叡智に触れ、随所に時空を越えた木内さんのお話で織り成された盛り沢山な旅でした。参加者の皆さんからも喜びと感謝の言葉を頂いて、又の再会の旅を楽しみにお別れしました。