2017年10月3日火曜日

1081「最優秀賞2」2017,10,3

3.顧問1年目
 2015年、ギター同好会顧問1年目は、希望した部活動でしたが、部室は一言で言うと「ごみ溜め」、人がただたむろしているだけで、とても心地よい環境とは言えず、なかなか部活へ足が向きませんでした。
 さらに顧問になってすぐに「熱心に部活動指導しなくていいから、ギター同好会はいずれなくす、1年生は入部させないで。」といきなり先輩教師から言われたのです。その前の年は、テニス部を担当し顧問とのトラブルから、ほとほと疲れ果て学校をやめようとまで思っていたので、部活動どころではありませんでした。
 しかし、底抜けに明るく熱心にバンド活動をする生徒から「先生!同好会から軽音楽部にしたい。」「バンドの基本は、楽しくだよ。」と言われ、何だか少しづつ心が動かされ、この生徒達の居場所をなくすわけにはいかない、力になってあげたいと思うようになりました。
 そして、私が一番初めに行ったことは、部室の4隅にコンクリートブロックを置くことでした。ちょうど、その年の秋、「住環境改善ブロック」を自宅に設置したので、手頃なコンクリートが手元にいくつかありました。
 コンクリートブロックを部室に設置しようと思った日、部員が3名部室に居たので「楽器の音を良くするスプレーがあるんだけど、ためしてみない?」と声を掛けると「やりましょう!」と食いついてきたので、「クーナルクリエナ」でベース、ギターの音の変化を確認。 
 さらに、人の周りにコンクリートを4つ置き生態系を作ることで、エネルギーが高まることをオーリングテストで実感してもらい、生徒自身にコンクリートを設置してもらいました。
 ちなみに、私から生体エネルギーの話を生徒にしたのは、これが最初で最後です。今、考えてみると、この時点でこの部室の空間に生態系ができ前提条件が整ったため、何かが動き始めたのだと思います。この年、自宅の方は「住環境改善ブロック2015.9」以外にも「食品用さとり2015.8」「分電盤さとり2015.9」「きわみ本管直結タイプ2015.11」も取り付け「私のじんち」作りも本格的に行いました。

4.顧問2年目
 顧問2年目の春、ファーストペンギンの現メンバー4人のうち3人が入学してきました。とにかくこの3人は、入部した時から今までの生徒とは違い、まじめでこつこつ練習をし、すぐにバンドを結成し「夏にライブにでる」という目標がはっきりしていました。
「生徒の能力が発揮され、エネルギーが湧いてくるような場」を作るという私の思いもさらに強くなり、部室に「やす丸」や「クーナルクリエナ」をスプレーしたり、意識をして「白しらべ」を持って部活に行くようにしました。部室に掲示する写真やお知らせ、出欠表等ほとんどは「天智2016.4」を通してプリントアウトしています。
 物的にも人的にも、様々な物が大きく動いたのは2年目でした。大量のごみを生徒達と何度も捨てに行き、部室の掃除をし、最初はごみ箱も時計もなかった部屋でしたが、PAセットやセッションミキサー、スネアドラム、ギタースタンド等を購入し、徐々に部室らしくなっていきました。
 部員50名でスタートしましたが、この部の目的に合わない生徒、ルールを守らない生徒が次々に去って行き、秋の文化祭以降は、ファーストペンギンのメンバー3人と私だけの部活動の日が続きました。
 これも生体エネルギーが作用していたのだと思います。ファーストペンギンのバンド内でも今のメンバーになるまでに6,7回メンバーチェンジがありました。その時々の目的・ストーリーに必要な人材がしっかりと用意され、ライブに出るたびに確実にレベルアップしていくのが分かりました。
 また、2016年の秋は、秋田県鹿角市で行われた佐藤先生の講演会へ参加し、佐藤先生と初めて直接お話しをすることができました。教育について質問をする「教科書は模倣に過ぎない、人とは違う事をすることを教える、何をしたいのか目的を早く見つけてあげる、1+1=2ではない」という事をお話してくださり、とても心に染み入りました。
 幸運にも、その時作製したコンクリートブロックを頂くことができ、それを部室の真ん中に設置をし、さらにプラスワンすることができました。
 この頃には、部活へ行くことが楽しく、疲れた時でも部活へ行って生徒と話すと、逆に元気がもらえるような場になっていました。そして私が上から一方向的に指導するのではなく、生徒達が考え自ら動き、共に作り上げてきた部活の体制が出来つつありました。
 ちなみに、コンクリートブロックを部室に設置してから「これ何ですか?」と質問をしてきたのはファーストペンギンのメンバーだけです。