以下の様な紹介があります。
「日本海沿岸にそびえ立つ鳥海山は、海からの湿った空気が山肌を吹きあげ、多い年は年間12000ミリ以上の雨や雪を降らせます。
「元滝伏流水」は、鳥海山に染み込んだ水が80年の歳月をかけ、幅約30mの岩肌一帯から一日5万トンもの水が湧き出している滝です。
一年中枯れることのない水は、幾筋の線となって流れ落ちて、豊かな苔を育み、苔岩にはじけ飛んで美しいしずくの軌跡を描きます。
この白い水と緑の苔が大変きれいな滝で、心が癒されます。 『平成の名水百選』」
ここは観光客の方もいて人気のスポットです。川の岩肌から吹き出て、流れ落ちる水の姿は幽玄な世界です。緑に苔むした岩肌、白く飛沫を上げて流れる小さな瀧です。優しさと清浄、清涼感を味わえます。
暫し皆さんで思い思いに陣取り、又、移動して観賞しました。今日見てきた大きな瀧と異なり、身近に感じて、親しみ易い瀧です。苔むした岩肌にその時間と歴史を見、止む事のない湧水の流れに悠久に続く自然のエネルギーを思います。光りのコントラストで幻想的になり幽玄な静謐な時間の止まった世界に浸れます。
自然の妙を満喫してのんびりと遊歩道を戻ります。時刻は15時半過ぎです。まだ宿に向かうには早いです。今のところ天気もままですが、今後台風の影響で明日はどうなるか分らないので今日の内に行けるところを行こうと決めて出発です。
目指すは山形県遊佐町の丸池様です。かれこれ30数キロ南下します。日本海沿いに国道7号線をすすみますが、日本海は大きなうねりで白波を高く上げ荒くれています。曇り空ですが県境を越えた辺りから雲行きが急変して雨が降り出しました。風も強くなり是は無理です。予定を変更して宿へ向かう事にしました。
宿泊先はにかほ市にある仁賀保温泉の「いちゑ」です。国道沿いの林の中にある宿で海からは離れています。宿に着いた時は強風で車から降りるのも難儀するほどでした。早めに切り上げて良かったです。
宿は離れ家風の建物でゆったりして、温泉もまずまずです。台風の進路は気になりますが、夕食は日本海の海の恵み、鳥海山の伏流水に育てられた山の幸を沢山頂きました。
2次会も木内さんの不思議な世界を皆さんで堪能しました。