コロナウィルスがターゲットにする人細胞の蛋白質はACE2(アンジオテンシン変換酵素2)で、この遺伝子は日本人が世界一で、その次が中国人と韓国人ですから、日本人が感染トップになる可能性が高いはずなのです。政府の対策も後手後手の感じは否めないのですが、しかし、実際にはそうなっていないのです。「リテラ」の3月10日の以下の記事の様に検査をしていないからだと指摘もありますが、その他に何か原因がありそうな気がします。
「コロナ専門家委員会「持ちこたえている」は検査数が少ないだけ! 欧米は積極的に検査拡大も日本はいまだ「検査不要」論が跋扈」 リテラ、2020年3月10日
https://lite-ra.com/2020/03/post-5302.html
もし何らかの理由で、本当に日本だけ「感染者数の増加のスピード」がゆっくりで軽微なのだとしたら、それは日本のお辞儀の文化(握手やハグをしない)のためなのではないかとか、以下の様な文化、生活環境が関係しているのではと言われています。
・挨拶でキス、ハグするなど、人との距離を必要以上につめる習慣がないこと
・衛生環境がよいこと(全般に清潔だという意味です)
・人々の衛生意識が高いこと(手洗い、うがい、マスクなど)
・医療レベルが高いこと
・医療リソースの無駄遣い(患者殺到)を避けられていること
更に以下の様な記事も見えます。
・「新型コロナウイルスのパンデミックは6カ月続く」米著名研究者が断言! “空気感染”の可能性大、予防効果があるのはN95マスクだけ!」
・【ジョーク一発】武漢コロナウィルスの感染源はトイレにあった!?→トイレ事情の悪い国ほど感染者が多い!「今回の武漢コロナウィルスはお尻からも出てくるようだ。(中略)… しかも、武漢コロナウィルスは比較的軽く、エアゾール感染する。ほとんど空気感染する。つまり、糞尿からも蒸発するわけだ。結局、日米が人口の割に比較的感染者が少ないのは、トイレットペーパーがトイレで流せるからである。」
・【バイオハザード】日本「流水洗い」vs欧州「洗面器貯め洗い」→武漢コロナウィルスの感染源は水道事情にもあった!?流水で手洗いしよう!
さてその他で興味深い記事があります。1918年にスペイン風邪が大流行した時に、日本の致死率がとても低かった理由が、日本人が食べる海藻のおかげではないかと言うのです。海藻の含まれるフコイダンがサイトカイン・ストームを抑制するというのです。その記事を紹介します。
「1918年のスペインかぜで日本の致死率が著しく低かった理由を探っているうちに突き当たった「抗ウイルス策あるいはサイトカインストーム防御策」。それは海藻とフコイダンに
In Deep 20/2/16
なぜ100年前の日本人は新型インフルエンザであまり死亡しなかったのか
1918年から流行が始まった新型インフルエンザのパンデミックだったスペインかぜは、世界人口の3分の1が感染したとされています。
致死率となると、当時は、正確な統計がとられていない国や地域も多く正確なところはわかりようがないですが、しかし、国立感染症研究所のページには、「世界人口の 3分の 1の約 5億人が感染して、死亡者数は全世界で 4,000万人から 5,000万人」とありまして、この推計からは、最大で 10%ほどの致死率があったことになりますし、英語版のスペインかぜの Wikipedia には、「感染した人の 10%から 20%が死亡したと推定されている」とあり、いずれにしても、とんでもない高い致死率でした。感染率や致死率は国や地域により差があったのですが、「致死率がとても低い国」には、日本が含まれていました。
日本にはスペインかぜについてのかなり正確な統計が残っていて、致死率については、統計上の問題なのか、数値に幅がありますけれど、日本でのスペインかぜでの致死率は、 0.7%から最大でも 1.6%(2300万人が感染して 38万人が死亡)となっています。
インフルエンザにしてもコロナウイルスにしても、高齢者や基礎疾患のある人の重症化とは別に、一般の元気な方々が重症化する原因として、「サイトカインという物質が過剰に放出される」ということがあります。
「免疫反応によりサイトカインが過剰に放出し、結果として、免疫系が自分を守るのではなく、自分を攻撃するものとなってしまう」
「感染しないように気をつける」ということは大事なことなのかもしれないですが、しかし、新型コロナウイルスの場合、これだけ感染力が強い上に、エアロゾル感染の可能性も高くなっている中で、「感染しないようにする」という完璧な手段は存在しないと思われるわけで、それよりも、「重症化しないためにはどうするべきか」ということを考えたほうがいいのかなと思っていました。