2020年6月21日日曜日

2074「時事時局18」2020.6.21

 ですから、今ならまだ何かできますよ。時間も何でも余裕があるでしょうから。あまり人に言ってもですね、わからないものはわらかないのです。こういうときは、言うタイミングが大事なのです。ハッとしたときに言えばわかります。「そんなはずはない」と思っているときに言っても全然わかりません。ハッとしたタイミングで言うとわかるから、そのときまで見ていたら良いと思います。どこでハッとするかを。
 例えば、ウイルスの話は、一昨日くらいからでしょう。日本で感染者が出始めたのは。でも、ほとんどの人たちが、「大したことはない」とまだ思っていますよね。あと3日ぐらいするとだいぶ変わるんじゃない。結構変わるときというのは、数字で変わるのですよ。要するに、皆がちゃんと情報を見て知っているわけではないから、テレビとかなんか見て判断していることだから、あまり根拠はないのですよ。ですから、気持ちでしょう。気持ちで皆がやっていますから、変わるときは早いのですよ。気持ちで変わるときは早いから、数日で変わるから、パッと広がるようにもなりますから、こういうときはそういうメカニズムだと思ったら良いかと思いますよ。だから、あまり無理強いしてもどうしようもないです。

質問:これからのエネルギーに関してのお考えを伺いたいのですが、IoTや風力などが将来本当に支えるのか、やっぱり思えないのですが。

藤原:例えば、化石燃料も二酸化炭素貯留という技術がありますよね。あと、自然エネルギーもバッテリーの能力が日進月歩でしょう。バッテリーの能力が上がれば結構できるかもしれませんよね。フリーエネルギーも、いきなり手品みたいに、コンセントを差して送り出すとか、そういうのはたぶんないですよね。微生物などを上手に使えば、暖房なんかあまりエネルギーがいらないとか、工夫ってありますよね。
 ですから、総じて言うと、省エネが加速してエネルギーの供給源が分散化してくる。問題は、大量に電気を使っている部分をどうするかですよね。電車の運転とか、大都市の運転とかね。これはやっぱり、今のところは化石燃料をいかに汚染少なく使うか、今のところはそういうことなのではないでしょうか。それをやりながら、革新的な技術の到来を考えるという、そういうことはありますからね。
 ロシアは、まだ原子力をやっているのですよ。この間は、原子炉を積んだ船を作ったのですよ。北極海の方の電気が全くないところに持って行って、引っ張って行って発電しているんだね。しかし、いつ弾けるのかわからないですよね。ですから、私はそれは少し無茶だと思うのですよ。やっぱりそういった大破局をもたらすようなことは、やらないという上で、しばらくはボチボチ色々とできたものを組み合わせてやっていく時代がしばらく続くと私は思っています。

質問:今後の日本の国債発行は、抑制も含めてどうなっていくのでしょうか。

藤原:今の政治状況では、抑制は難しいのではないでしょうか。それこそ民間の銀行も日銀も全部を国有化して、山本太郎氏の言うように、どんどん出しちゃと、私はそっちだと思いますね。やっぱり何だかんだ言って日本はね、中国やアメリカと違ってね、「治療できないから、お前ら死ね」ということは出来ない国だと思うのです。
 やっぱり、島国ですよね。お金は出るだけ出ちゃって。でもその分、今度は逆にですね、お金持ちから取るんですよね。社会主義だから。大企業からお金を出させるとか、お金持ちに累進課税をするとか、それはやると思うのですよ。でも、しばらくは国債は増発じゃないかな。少なくともこの数年はね。
 ですから、その間に銀行も中央銀行も国有化の議論になるのではないかと思いますが。とりあえずそこまで持っていって、ウイルスや戦争の終わりの見通しが着いてから、次をどう作り直すかという議論になると私は思います。