2020年6月14日日曜日

2067「時事時局11」2020.6.14

 その後、再開するときですよ、問題はね。何ヶ月後か1年後かわからないけれども、再開したときに、やっぱりこの教訓は大きくなりますよね。ですから、その間待てなければ、自分たちでやることになりますよね。要するに、供給途絶となったら、自分たちで作ると。だから、中国の輸入再開を待っていられないと。自分たちで作るとか、自分たちで客先をみつけるとか。自律の動きが必ず出てくると思うのですよ。トランプにしてみれば良いでしょうね。アメリカ復活だものね。中国からの輸入は止まりますわね。でも、結果的にそういう時代なのですよ。結果的に、もう一回自分たちで何事も考え直す時代になったことだけは間違いないですよ。したがって、グローバリゼーションはヘタすると、昭和20年の満州みたいになりかねません。もう、「ウィルスだ、ウィルスだ」って、みんなが逃げ出すことになっちゃうわけですよ。さすがに、あのときみたいに鉄砲玉は飛んでこないかもしれないけれど、「ウイルスが大変だ」とか、「暴動だ」という話になっちゃって、もう帰ってくるしかないということは、あり得ると思うのですよ。だから、やっぱりこれは、ウイルスがどこまで感染が広がるかにも、かなり依存するのですよね。
 これが、ウィルスの感染が大きく広がると、日本国内でもどんどん広がって、世界に広がった場合にはですね、ほとんどお手上げになるじゃないですか。その可能性も大いにありますから。ですから、危機管理といったことで言ったらですね、甘いことは考えてはいけないですよね。だいたいこういうときに失敗するのが、大したことない前提で物事を考える人ですよね。「そんなことは、起こるはずがないだろう。大したことない」ってやっていると、大したことが起きたときに黙っちゃうのですよ。最悪のことになっちゃうので。ですから、ここは命大切で、しばらくはじっとしているのが一番だね。私はそう思います。
 だから、中国のことを考えると、改革開放から始まった一連のグローバリゼーション、中国が世界の製造基地として活躍するその裏側で貯まったお金を金融で回すというのは、ほぼこれで一旦終わりでしょうね。次をどうするかは、一国経済にもう一度戻るということですよね。振り子の要領でね。同時に、中国もさすがにですね、昔に比べれば民度も上がっているし、ネットも通じているから、まぁ今は共産党が随分と弾圧をしているけれども、ああいうものもいつまで続くかという話になりますから。そうすると、やっぱりこれからはネットワーク社会でしょうね。同時に、武漢だとか湖北省の人たちとか、地域の対立は、しばらく直らないでしょうね。ああいうことが始まっちゃうと。それって、中国の分裂そのものだと思いませんか。あれはね、言葉でわかるんだって。アクセントが違うんだって。武漢の人たちはアクセントが違うから、言葉でわかっちゃうんだって。ですから、こういうことが始まると、統一国家どころではないですよね。特に、汚染の少ないところですよね。汚染の少ないところは、汚染の多いところと付き合いたいとは思わないですよね。だから、本当に中国の分裂は、決定的になるのではないでしょうか。
 そうすると、我々も考えなくちゃ。どこと付き合うかですよ。アメリカだって、仮に例えですよ、連邦政府が、米軍の大敗北を契機として、アメリカの連邦政府が吹き飛んだ場合、まず国債を返してもらえませんよね。でも、アメリカというのは、州と連邦国家の2階建てですから、連邦政府が崩壊したって、州は残っているわけだから、外国人はねそれはお金を返してもらえないかもしれないけれども、一般の州の人間は、再起動しようと思えばできないこともないですよね。相当大変だけども。そうすると、やっぱり日本なんかも、世界最大の債権国なのだから、このウィルスが一旦収まったあとはですね、日本が相当出て行くしかないですよね。債権国として出て行かないと、世界の再建もできないし。やっぱり、東日本大震災のときのように、ここで古いリーダー達が全員消えて、新しいリーダーに入れ替わったところで、立て替えると。世界との関係も結び直しだという風になるだろうと思います。それは、必然的にそちらに向かって行くと思います。その間、多少紆余曲折あるかもしれませんけれども。
 したがって、社会主義であり、即ちそれは助け合いの時代だよね。でもそれは、国家というよりも、ネットワークであって、友達のつながりなのですよ。それでやっていって、ブロックチェーンやその他の新しいテクノロジーをどんどん利用すると。仮想通貨も地域通貨として使えますよね。紙の地域通貨ですと、そこに住んでいる人たちしか使えないけれども、仮想通貨の地域通貨だと、全く遠隔地の人たちと取引できますよね。ですから、十分できるのですよ、こういうときでも次のことが。ですから、こういうときは、下から芽生えてくるのですよ。中国もアメリカも日本もヨーロッパも、下から芽生えてくるのですよ。
 全部これが終わった後ですよ、しばらくしたら新しい繁栄が来るでしょうね。20世紀までの国民国家が主導する時代と全然違うシステムを入れた新しい時代が来ると思うのですよ。10年なのか、20年なのか、30年なのか。でも、30年経てば完全にひっくり返っていると思いますけども。私は、この10年くらいで結構決着が着くと思うのですよ。要するに、ロックダウンしたところから、まだ3週間で、武漢もこれだけ中国も変わってきましたよね。たった3週間ですよ、武漢のロックダウンから。実際にウイルスが広がったのは12月だから、12月・1月・2月とまだ3ヶ月は経っていないのよ。3ヶ月経っていなくてもこれだけ変わっているのだから、10年待ったら相当変わるわけで。ですから、その先のことをよく考えて行動するってことでしょうね。