2020年6月8日月曜日

2061「時事時局5」2020.6.8

 日本の次に多いのが、シンガポールですね。まぁ、ダイアモンドプリンセスの患者が多くて、そこを除くと今は韓国とタイの間くらいになりますね。そんな状況ですが、日本はとにかく疫学的な調査をしていなかったのです。「大したことはない」くらいに思っていて。ただのインフルエンザとは違うのですよ。ただのインフルエンザと違って、肺炎になっちゃって、いきなり死んじゃうことがあるのですよ。いきなりバタッと。それから、肺炎になったときに、他の臓器の病気を誘発しちゃって、免疫も衰えていますから、ありえない病気になっちゃって、あっという間に亡くなることがあるのですよ。そんな甘くないですよ。たかがインフルエンザだと思っていたらとんでもない話で、これは危険なウイルスですよね。だから、中国ではバタバタ倒れて死んでしまっていますよね。
 だから、これは日本政府が甘く考えたのですよ。オリンピックをやりたかったのでしょう。森喜朗氏は、「オリンピックを予定通り」とか言っていましたよね。そして、明日は青梅マラソンもやると。あれはね、自己責任じゃないんですって。参加しますよね、参加した人が家に帰ってまた感染するのですよ。帰りの電車の中から、全部感染させるのですよ。爆発感染になるのですよ。ですから、はっきり言って、月曜日からみんな出社しないのが一番良いのですよ。しばらく家にいると。東日本大震災のときに、原爆が吹っ飛んだときに、東日本の人たちが出なかったですよね。あれが一番良いんだって。とにかく、他にあまり有効な方法はないのですよ。猛威がおさまるまで家にいると。本当に冗談抜きでそれが一番良い方法で、生き残ればですね、会社をなんとかする道もあるわけですよ。でもそれが、バタバタと出回っちゃって、バタバタと死んでしまったら話にならないわけですよ。そいうところが、正常性バイアスが一番危ないというところなのですよ。「大したことない」と呪文のように唱えていることこそ、一番危ないのですよ。「大したことない」という呪文は何の力にもなりませんよ。仏の真言でもないしね。そんなことを言っていても始まらないし。それから、「大変だ」と言っても、誰も助けてくれませんからね。その前に、全部自分で考えて行動することですよ。
 それから、病気の進行ですけれども、これはよくわからない部分が多いのですけれども。少なくとも、この武漢でね、ロックダウンかかって3週間目ぐらいですけれども、10日ぐらい経った頃だと思いますね、武漢の医者が色々な報告をしているのですよ。今我々が聞いている話とほとんど合っていて、まず病気が発症して1週間は軽症だと。2週目になったときに治るか、危篤化するかの分かれ道があるんですって。2週間目に重症化して、そこで免疫の強い方はそこで治ると。免疫の弱い人とか、あるいは色々な合併症を出しちゃった人は、危篤化に向かうんだと。ですから、重症してひどくなるわけですよ。この間は、肺の病気ですから、酸素を吸入するんですって。酸素吸入をして、とにかく容態が悪くならないようにすると。
 3週間が生き死にの分かれ道で、免疫が機能しなくなっちゃうと、もうそのまま多臓器不全で、もう手の施しようがなくなって亡くなると。最後に免疫でくいとどまればま、快復の道があると。でも、その2週目以降は対処療法をやらないと非常に危険なんですって。例えば、もう肺が苦しくなっちゃったとかね、腎臓がおかしくなっちゃったとか、心臓が弱くなっちゃったとかあるので、対処療法でしっかり治療しないと難しいと言うのですよ。だから、「重症になったら必ず病院に来てくれ」と。それは、武漢の医者がね、言っていたのですよ。だから、本当のことを言えば、軽症のうちから行って、ウイルスだと思ったらしっかりと監視すると。管理するという状況ですよね。だから、軽症のうちから管理することが良いわけで。
 でも要するに、これは対処療法ですから、ものすごく手間がかかるのですよ。ものすごく手間がかかるから、最初の10日目ぐらいから、完全に武漢は医療がパンク状態なのです。もう10日目ではなくて、ロックダウンしてから数日ですよね。なにせ、朝病院に行って、その日に治療してもらえるかどうかわからないのですよ。診療してもらえるかどうかわからない状況になったのは、ロックダウンから数日ですよね。その後どうなったかっていうと、地域ごとに出ちゃいけないって話になって、今の武漢では病院は自分の地域の病院にしか行っちゃいけないのです。だから、治療されない人がたくさんいるのですよね。だから、正直言って、早くかかった人の方がまだ良かったんですよ。治療してもらえたから。後からかかった人は治療どころじゃないんですよね。この辺りが非常に難しいところで大変なところで、ウィルスでありますから、二つ道があるのですよ。治すか、駆除するかと。
 豚コレラとか、今ちょっと別の言い方にもなっていますが、昔の言い方ですと豚コレラや鳥インフルエンザが発生したら、皆さんどうしますか。殺処分ですよね。ああいうこともあるのですよ。要するに、治療ができなくなったらもう死んでもいいから広げないということを最初に考えることがあるのですよ。ですから、武漢を見ているとですね、春節明けからそんな感じじゃないかと思うのですよ。というのは、例えば病院を作りましたよね。10日間で作ったという病院。武漢の水源地のすぐ脇に立っていて、あれもよくわからないのですよね。あれは病院というけれど、外来がないのですよ。全部軍が管理しているわけ。鉄格子がはまっていて、部屋は中から開かないように鍵がかかっていて、不思議な病院ですよね。1週間ぐらい前になりますけれども、内部の医者が内部告発でネットにある記事をあげたのですよ、写真入れて。あそこは、1日200〜300人が死ぬんですって。だから、あそこに入った患者は、ほぼみんな死ぬんですって。どんどん軍が来て、運び出しちゃうんですって。その表現が、生きたまま運び出す表現でもあるんだよね。死んでから出すとは、言ってないもんね。だから、生きたまま出している可能性があって。それで、いなくなるとまた全部いっぱいになるまで、患者が入ってくるんですって。