2020年6月10日水曜日

2063「時事時局7」2020.6.10

 それから、検疫もそのうちも精神的に参っちゃうんだよね。出て行っちゃうのよ。出て行っちゃうと、今度は警察が捕まえてぶん殴って、ひっくり返して。あるいは、マスク。マスクに効果がなくても、「マスクしろ」と法で決まっているらしいのですよ。マスクをしていないと、警察でなくて周りの人たちがリンチをしちゃうのですよ。湖北省出身者は、何処へ行ってもリンチなんだって。湖北省出身者が、ほとんど親父狩りのようになっているのですよ。親戚なんかに隠れていると、引きずり出されちゃうのですよ。それから、治癒した人もいますけれども、治ったからといって家に戻ってくると、村の人が入れてくれないんですって。「そんなものは、信用ならない」って言って。それから、ロックダウンは突然来ましたよね。だから、家に帰れない人がたくさんいるのですって、中国全土に。家に帰れない人は、本当に着の身着のままで、ホームレス生活なんですって。食料も水も、何の物資もないまま。暖房もないままのホームレス生活なんですって。すごいことになっているようですよ。でも少なくとも、本当に言えることは、そこまでやっているのに感染は減っていないのよ。感染は減っていなくて、やっぱりすごいウイルスだってことですよね。一応今のところですね、死亡率が公式統計ですと2%台前半ですけれども、本当のところはわからないですよね。死亡率は、もっと上がるかもしれないし。だからそういうの考えると、免疫を保つ以外に方法はないだろうと私は思います。
 日本政府もいろいろなことを言っているのですが、要するに「大したことない」という言葉と、「大変だ」という言葉は大体揺れ動くのですよ。何もできない人たちは。「大したことない」か、「大変だ」か、2つの言葉しか言わないのです。結局何もできないのです。安倍内閣も厚労省もそうでしょう。「大したことない」と「大変だ」という、この2つの言葉を行ったり来たりしていて、こういうところにはできる限り近づかないことです。こういうリーダーの下にいると、最悪のことになりますから、限りなく自分たちで行動することです。例えば、中国ではですね、ここでいよいよブロックチェーンの登場なのですよ。あちらこちらでブロックチェーンの登場で、これですね(China Turns to Blockchain as Coronavirus Spins Out of Control)。一般人も民間もですね、学校もですね、皆でブロックチェーンを使って、生活や経営とか人々の救援を支えるとか、あるいは援助をブロックチェーンでやるとか、猛烈な勢いで広がっています。中国は、ものすごくブロックチェーンが進んでいたのです。助かりましたよ、だから。日本なんか、何もありませんからね。
 だから、政府が止まると何もないのですよ。でも、もともと中国は共産党だから、誰も信用していないから、しょうがないから言うことを聞いているだけで、そういう意味では、「自律しなきゃいけない」という考え方は、アメリカ人もヨーロッパ人も中国人もすごく強いのですよ。だから、こういったことをやっているわけで。はっきり言って、日本政府がどこまで止まるかはまだわかりません。と言うのも、政治が必ず蕩けてきますから、政治が蕩けたあと、この混乱を治める、即ち、「大したことない」「大変だ」以外のことを言える人がいるかどうかなのですよ、正直なこと言って。今の役所にしろ、それから政治家にしろ、非常に私は悲観的なのですね。だから、明治維新のときよりも酷いかもしれないのですよ。昭和20年よりも酷いかもしれないと思うのですよ。ですから、この1ヶ月くらいでだいたい見えてくると思うのですよ。即ち、まともな人がいれば、この1ヶ月くらいで出てくるのだと思います。「大したことない」「大変だ」以外のことを言える人が。そうすれば、少しは何とかなると思うのですが。そうでない場合には、もうそれっきりだと思いますね。会社も同じで、この1ヶ月間が日本では組織の勝負だと思います。
 ブロックチェーンなんかは、一生懸命みんながやっていて、たくましい人たちはたくましいのですよ。上海では、5月1日まで学校が休みと決まったのです。とりあえず、5月1日までなのです。だから、今上海では、オンライン授業をやると先生たちが準備を始めました。オンライン授業です。要するに、集まってくるのが一番危ないのですから、家の中でオンラインでできることはいくらでもあるわけですよ。ブロックチェーンは管理のシステムですよね、ですから別に出勤しなくても良いわけですよ。誰か中枢に出勤しなくても管理できるのがブロックチェーンだから、こういうときに最高なのですよ。分散型システムでありますからね。私は、これは広がると思います。ですから、中国を含めてですね、アメリカでもヨーロッパでもこういうものは広がるわけで、日本もそのうち誰か始めるのだと思いますが。
 東日本大震災の経験がありますから、ブロックチェーンと言わなくてもですね、それなりにヨコのネットワークがあるわけで。ですから、イメージとしては、東日本大震災のときと同じ状況だと思いますよ。とにかくあのものすごい地震とですね、津波とですね、原発事故が同時に来てですね、日本政府は機能停止したわけですよ。日本政府から、何の情報も入ってこないし、何の物資も入ってこないわけですよ。それから政府につながっている、さまざまな地元の役所だとか商工会とか商工会議所とか、ほとんど機能しなくなったでしょう。当時いたいわゆるピラミッドのリーダーのほとんどは、機能不全に陥って、何もできなくなったでしょう。じゃあ、誰があの被災地を支えたのかというと、下から湧き上がってきたリーダーですよね。実は今日午後やるシミュレーションゲームは、それを体感していただけるゲームなのです。たまたまそういうことになりましたけれども。ここでリーダーはまた改めて交代になります。ですから、まだまだこのウイルスがどっからいつまで、どこまでひどくなるかまだ分からないんですね。