頂上は360度の大パノラマで、太平洋、近隣の山々、豊橋市内を一望できます。格別な気分、爽快なエネルギーを満喫できました。この山頂で天地を繋ぐ祭祀が為されたのか、と思える特別の場所のように感じました。
下りは途中から来た道から分岐して、このしろ池、不動堂をめぐり降りました。途中、登山の方々にも会いましたが手ごろな山歩き、エネルギースポットとして親しまれている山のようです。
2時半を過ぎてもう直ぐ3時です。遅い昼食を麓の登山口にあった「ほっとい亭」で山芋料理を頂きました。この店は、前田さんの本に登場するのですが、丁度良く見つかりましのでラッキーでした。
ご主人の今井さんは石巻山に魅せられた方です。知らずにこの地にお店を開き、後々この石巻山との縁を感じて、いろいろな情報発信をしています。その中で何冊か本も書かれています。ギャラリーで自作の白檀の彫り物の作品や珍しいものの展示がなされています。いろいろ石巻山のお話を伺うことができ、本も2冊購入しました。
石巻神社下社は大巳貴命、東頭神社はスサノウの命、ノ矢神社は武雷神が祀られています。
前田氏の著書「古代神都東三河」の中にご自分が調査した石巻山周辺の神社群の配置図があります。それらの宮は多重環状に配置され、それぞれ一定の角度と距離を持っているのです。それらは石巻山の遥拝所であり石巻山を中心にした祭祀のためのものなのでしょう。
石巻山周辺神社、仏閣、遺跡の位置関係として表にも纏められていて、その神社等の数は45もあり、これまたこの配置には驚きです。よほどの強い目的がここには隠されているようです。そして神社の多くに祀られる神は、スサノウ、大巳貴命、大国主等の出雲の神々です。
更に石巻山以外にこの東三河地区に三角山、神奈備山の形状をした多くの山に、山頂に磐石、巨石、立石を持ち、周辺に山を囲むように神社群を配し、遥拝されているところがあるのです。ちなみに神奈備とは「神が居ます」と言う意味で、神奈備山は神が居ます山ということです。
その代表的な山は田原市の蔵王山、御津(みと)町の御津山、豊川市の本宮山、蒲郡市の砥神(とがみ)山、鳳来寺町の鳳来寺山が挙げられます。それらの山々を結ぶと三角形が綺麗に出来るのです。前田氏は古代神都ダイヤモンドゾーンと名づけていますが、これまた何かありそうな不思議な世界です。