私の中に二つに分かれたがっている記憶があります。その事を考えることは不安なことでなく、幸せなことだでした。私は二卵性双生児で双子です。そんなこともあるのかもしれません。
12年前にネパールへ行きました。その時にギータちゃんに会いました。
彼女は、「私たちはひとつ。」「全ては皆神様。」と言います。そして「皆、ひとつだから、目の前の人が自分だ。」と言います。
私は小さい頃、自分の事を好きになれない子供でした。誰かが怪我をすると自分の同じ場所が痛くなり、痛くて泣いている自分がいました。心があるから、そのことは皆知っていると思います。
1年前にネパール地震が起きました。ギータちゃんのことが心配でしたが、連絡が来て元気でした。しかし多くの支援が被災者に届いていないことを知りました。必要な物を送ったりしていたが、そんな時にネパールの映画を作ろうと思いました。
岩崎靖子さんや野村哲也さんに映画を撮って欲しいと頼んだけど断られました。それで私が作ることになりました。何も分からずに始めました。映画作成の寄付を募り、どんな映画が作れるか分からなかったのですが、哲ちゃんた西川さんが映像を撮ってくれました。シナリオはと尋ねられても出来ていなく、必要な撮影を5日間の間に撮ってくれました。映画の編集は私がしたいと思ったのですが、どうしたら良いのか分からず、ハートオブミラクルのオノッチが助けてくれました。
何で皆は優しいのか、何度も涙が出てきました。何で私の喜ぶことをやらせてくれるのか、喜びの涙が出ました。私はネパール語は分からないのに、現地の人と気持ちが通じるのが分かります。ネパールの人が教えてくれることを皆に知って欲しいと思います。
人をさげすみ、恨み、殺すことも自分の1部だと思います。お互いが分かり合って、平和になることは出来ないのか。全ては自分、と思うことから始めたい。皆ひとつで、大丈夫で、目の前の人も全部が自分だ、と言うことを伝えたい。
この映画の配給、上映会をこれからは、ろばの耳でしていくのですがどうしたら良いのか。ハートオブミラクルに聞いて、お家上映会のことを教えてもらいました。是非皆さんでお家上映会を開いて欲しいです。会員になると年会費3000円です。参加費1人1080円で映画を観ることができます。今日から始めたいので参加の皆さんにお家上映会の申し込みをお願いします。」
講演会の最後に質問の時間がありました。その中で、「なぜネパールで宇宙の仕組みを知る人々が住んでいるのか?」と言うことがありました。
ネパールは100を越える民族がいて、皆で仲良く生きていく知恵があったのでは。そこでは受け入れていくことが大切だったように思う。又、宗教に熱心で、日々祈り続けている行為の中で、全てに感謝する心が生まれたのではないのか。
美しいヒマラヤの山々があって、囲まれているだけで大きなものが下りて来てるのではないか。山の持つ力が大きいのではないか。」
付き人の小林からも昔は皆そうだった。科学文明の発達で閉ざされてきたのではないかと思う。とコメントがありました。
「全てがひとつなら、ヒマラヤの山々とも繋がっているとも思った。ヒマラヤは神様の山々だ。
何故ネパールなのかは、私はご縁があり、引かれたからです。いろんな方がいて良いのではないか。そこで知って頂くことで変わって行くチャンスになるのではないかと思います。
仙台で開催してくれたことに感謝です。」
絵本の「ひとつぶの涙」など作成に係わった方も壇上に上がって紹介、挨拶がありました。ネパールへのプレゼント絵本の紹介、その他かっこちゃんの著書、映画のシナリオ本は2000部のみで今日は1000部持ってきていて販売しているので購入して欲しいこと。ネパール大地震への募金のお願いなどがなされました。
シナリオ本の「おわりに」の最後に以下の言葉がありました。
「ネパールの方に勇気を頂いたように、私はまた沢山の方にいつも勇気を頂いて、元気を頂いて、この映画を作ることができました。本当にありがとうございます。
生きていると辛いことも起きるけど、きっとどんなことも大丈夫と信じて、前へ進みたいと思います。そして、毎日を一生懸命生きて行きたいと思います。」