2018年9月9日日曜日

1422「健康法1」2018,9,9

 私は社会人になりたての若輩者の頃はすこぶる不健康でした。1日活動すると夜は身体が疲れ果てて自力では始末が出来ずに、ほぼ毎日、施術師の手を煩わして暮らしていました。そんなものかと不健康への自覚が無く、自助努力ゼロで、自分の健康は人任せ、対症療法で、お金でどうにか対応していました。
 そんな時にある高齢な先生に出合い、ご教授を頂き、目から鱗が落ちる気づきを頂けました。今思えば当たり前の事ですが、自分の身体は自分で治せる、自然治癒力、免疫力を発揮出来る日常生活を送ること、です。
 その方の存在感、伝えてくださる内容、裏付けが驚きでした。話を伺い、モチベーションが高まり、その日にスイッチが切り替わり、自分で自分の健康を確立しようと思いました。「無知の知」と言いますが、お陰様で30歳過ぎた頃から自分の身体を使った各種の健康法の実践が始まりました。
 知らないという事は恐ろしいことです。多くの病気は無知が原因です。そして自然の理、身体の仕組みを学び、自修、体験し自分に必要な理法を会得してきました。その答えが現在にありますが、先人の教えの中で以下の言葉が心に響いていました。

「認めただけが世界であり、肯定しただけが自分である、そして自分が即ち世界である」
「意味への意志」

 健康を目指して自修する中で、経験は全てが新鮮で身体の変化を体感出来る日々でした。その都度、目的、手段、結果の因果を確認していきました。しかし、ある所に来ると壁にぶつかり、次の問題が見えてきます。そこで新たな視点でプログラムの再構築です。その繰り返しの中で広い視野で全体を把握出来るようになり関連性が分かってきました。
 その間、数々の理論、手法を駆使し確認しました。最後は生体エネルギー理論に行き着き、今はその深化で多くの課題は解決出来て来ています。でも、まだまだです。究極は若返りの不可逆的成長加算ですのでこれからです。

 今は健康について語り、指導できる位置にいますが、まだまだ奥が深く、毎日が勉強、実践です。死ぬまで続く未知の世界で、宗、論理学を極めることを目指すのが人間の役目なのでしょう。独善、傲慢を避け、井の中の蛙にならない様に己の身体に聴き、尋ねる毎日です。
 
 私の健康法の1つに真向法体操があります。慢性腰痛に悩まされていた私は、真向法の自修により劇的に痛み、不都合から解放されました。真向法に出合って35年になります。先ずもって85年前に真向法を創始した長井津(わたる)先生の存在に感謝です。そして35年前に直接指導くださった佐藤良彦先生(公益社団法人真向法協会会長)とのご縁に感謝です。

 当時は副理事長だった佐藤先生の縁でその2年後には真向法体操の宮城支部をお世話するようになり、真向法を通じて健康を目指す、同行同修の皆さんを指導し現在に至っています。そして2001年から公益社団法人真向法協会の理事を17年間務めていて、佐藤会長を支えて真向法普及へのお役目を頂いています。ありがたいこと、多くのご縁に感謝です。
 佐藤会長は今年85歳です。元気で活躍されていますが、長井津先生が真向法を唱導された年にお生まれになっていますので、真向法の申し子の様な方で、20歳を過ぎた頃に長井先生に弟子入りされています。以来、指導者として既に60年以上真向法を継承、実践され普及活動を継続しています。多分創始者から直々に薫陶を受けて元気に活躍されている唯一の方でしょう。健康法をお伝えする立場の方は、人一倍健康に留意されていますが、その鏡の様な会長です。

 真向法の愛好家の方々は長命で元気な方が沢山です。真向法の大会や会議には80歳代、90歳代もざらで、60歳代は若者です。私は30歳代で指導者になりましたが稀な事で、理事会の中でも未だ最年少です。しかし若い方々が健康法を実践されて裾野が広がる事が世の中の健康に繋がると思うのですが、健全な社会にはまだまだ課題山積です。

 その真向法協会の定時総会が2018年6月14日に開催されました。総会前には全国会長連絡会が開催されました。テーマは「後継者の育成」です。全国にある真向会は200程あり、教室は620を越えますが、指導者、会員の高齢化は否めず、後継者を育てる事が出来ずに閉鎖する会、教室が多々あります。なかなかに良き方策が見いだせない状況です。人生100年を基本に自らの健康を確立して、生きがいある元気な高齢者時代を作る必要があります。
 先ずは「自分の健康は自分で作る」という自覚とその手段、方法を知る事が不可欠です。