私はこれまでいろいろな分野で師として指導を頂いて来た先生方が何人もいます。その中で既に鬼籍に入られた方もいますが、佐藤会長は最も古くからの師になります。そして今年は真向法唱導85年になります。
80周年の祝賀記念大会は佐藤会長の執行の元、ホテルニューオータニで1250名の参加で賑々しく開催されました。祝辞は元総理大臣の細川護熙様でしたが、真向法愛好家の政財界の方々も沢山参加で盛会なものでした。私も会員として30年の継続、功労として表彰を頂きました。
今年も10月に85周年記念真向法研修全国大会が京王プラザホテル新宿で開催されます。佐藤会長は今の健康状態であれば90周年の記念大会の執行は難無く出来る事と思いますが、100周年まで元気に会長職を務めて頂き、全国大会を主催してほしいという事が私の希望です。
そんなことも会食の席でお伝えさせていただきましたが、理に叶った健康法の真向法体操の実践者の範として末永くご指導頂きたいものです。
さて、29日の修練会には佐藤会長、S指導部長が出席頂き指導をしてくださいました。参加者も40名程の参加です。佐藤会長から挨拶を頂き、実指導はS指導部長からです。話が笑いを誘い、皆さんを引き付けて細かい手技のポイントを懇切丁寧にお伝えくださいます。私の指導とはかなり違いますので、皆さんには新たな気づきの機会になったようです。
指導の中で私が気づいた事がありました。真向法体操は基本の4動作を行うのですが、第4体操は、正座をし、足を少し開いてそのまま後ろに上体を倒し、膝を出来るだけ合わせて閉じ、膝を畳んだままで仰向けになり、両手を万歳と上げて、この姿勢を継続して複式呼吸をします。
この時に、この姿勢を継続する時間が比較的短いのです。それは指導部長自らがこの動作があまり得手でないので、と言います。そんなことは無いと思うのですが笑いながら話されます。指導者も不出来な事があるのですよと皆さんに安心させる意図もあるのかとも思いました。そして、創始者長井津先生のご子息の2代目会長の長井洞(はるか)先生は第4体操が不得手だったと言います。これも初耳でした。
指導部長は高校を卒業と同時に長井洞会長の元に住み込みで弟子入りした筋金入りの真向法一途の方です。そんな子弟が似ているのは同じ体癖なのかと思いました。
修練会を終えて、段級審査です。20名ほどの方が受審しました。日ごろの修練の成果がしっかり出ています。今回は高段者の方も多く、皆さんへの模範体操になりましたので。
皆さんと共に学ぶ中でそれぞれの問題点も明らかになります。
実は今回、佐藤会長の高校時代の同級生のTさんが参加していました。初めて修練会にお越しになったのは3年ほど前に成りますでしょうか。かなり進行した癌の治療後で介護の方を同行しての参加で果たして続けられるのかと思いました。しかし、継続参加し、今では介護者も杖も要らずにお一人で通って来ます。そして病院での検査でも良好で問題ないとのことです。
ご本人は健康へのターニングポイントは修練会での学びだと言い、私の講話、指導内容が良かったと話されます。そのことは佐藤会長にも伝わっているようです。真向法で多くの病気は治るとは思えませんが、全身の能力、身体機能を高め活性化出来たとしたら嬉しきことです。長年会社経営をされていて、創業の節目の記念の年の今年、祝賀行事の中でご自分の体験をお話され、100名を超える社員さんたち全員に真向法の著書を配布されています。
ありがたいことです。
共に修練の場を共有し、課題は各自の自覚と努力で克服して健康、若返りを目指す同行同修の素晴らしき仲間たちです。もっともっと愛好の方が増えていくことが願いです。これからも宮城真向法体操会「自分の健康は自分で作る」をモットーにこれからも皆さん明るく、楽しく活動が出来そうです。
修練会後の懇親会にも佐藤会長、S指導部長も参加下さり、Tさんも会食会は闘病以来初めてとのことですが楽しく健康の喜びを味わっておられました。お金儲けは卒業して、いのち儲けの笑顔がいっぱいです。明るき豊かな健康仲間です。