2020年2月3日月曜日

1936「南福島巨石巡り7」2020.2.3

 二本松市太田白髭の集落に入りましたがここも台風19号の影響で川沿いの道が通行止めです。う回路を通りどうにか部落に入りました。昔の街道の宿場町、白髭宿の面影があります。
 最初に「明神遊び石」に行きました。街道から少し左手に入った狭い道の右側の田んぼ脇にあります。道路向かいには白髭神社があります。岩に生える夫婦松は樹齢200年と言いますから岩と共生して見事な生命力です。



 街道に戻り町を抜けると直ぐ右側に椿岩があります。更に進むと道は三差路になりその左手正面に巨石が鎮西しています。これが二十三夜塔です。遠くから直ぐに目につく大きさです。手前の巨石の上に天照皇大神の石塔が立っています。その奥の上手に巨石が立っています。ほぼ正面は五角形にみえます。岩には多分、勢至菩薩と思える仏様が細やかに線刻されています。






 案内には以下の様に記されています。
「夏刈の二十三夜塔
 最大高約5,4m、最大幅約5m、延享二年(1745)、白髭の住人が建立した線刻の磨崖仏である。
 近くにあった白髭宿は、奥州西街道(相馬街道)の中心地をなし、相馬藩主が宿泊した本陣佐藤家や白髭問屋遠藤家があり、塩の道として江戸時代中期に栄えた。
 なお、同一区域には、他に天照皇太神、馬頭尊、湯殿神などの石造物が遺存している。
                     二本松教育委員会」

 この岩を中心に二十三夜講を行っていたようですが、夜にこの塔なのか、宿なのか講員達が集い飲食をし、経を読み、神の顕現と信じられていたこの日の月の出を待っていたのでしょう。果たして今は行われているか定かでありませんが、古き時代の大切な風習としてこの地は盛んだったようです。しかし宿場として避けた町の面影は無く寂しい姿です。

 見学を終えて楽しみな昼食会場に向かいます。二本松市武田の蔵カフェ「千の花」さんです。国田屋醸造さんの敷地内にあるユニークなお店です。蔵を改装した様な瀟洒な雰囲気のお店です。1階が厨房、売店で2階がテーブル席です。こじんまりした店内はほぼ私達で貸し切り状態です。3種類のメニューを好みで注文しました。



 おにぎりセット、玉子かけご飯セット、タイカレーセットです。それぞれが美味しいと皆さん注文した料理にご満悦した。食後はコーヒーとデザートも頂けて満たされた笑顔で席を後にしました。






 


 お味噌、醤油屋さんですので自家製のあまさけ、千の花かりんとう、柚子みそなどを販売しています。味噌かりんとうがデザートに出て美味しかったようで売店でお求めの方が列をなしていました。カフェには私達の後に2組のお客さんが入りましたが、仕込みが無くなったのか品切れの表示が入り口に表示されていました。何組かのお客さんが残念そうに帰えられていました。

 車に乗り午後に巡りの開始です。