2017年4月14日金曜日

909「合気4」2017,4,14 龍泉洞

 岩泉町に入っていくと正面に岩山が見えてきます。宇霊羅山(うれいらさん)です。
 標高604mですが台形の形で台地をなしているようで、山腹に岩が露出して見えます。
 以下の様な紹介がありますが、名前の響き、字の当て方が凄いです。
「日本三大鍾乳洞の一つとされる龍泉洞の真上にそびえる山。さほど高い山ではないが、北上高地唯一の石灰岩台地の断崖絶壁が南斜面に広がる。山頂から岩泉町中心街を直下に見ることができる。石灰岩地帯にあり、多くの固有植物が生育する。宇霊羅山自然環境保全地域。
 安家石灰岩地帯にあるカルスト山地。東西に続く稜線の両斜面は急峻で、北東斜面には龍泉洞などの多くの洞穴がある。
「ウレイラ」とはアイヌ語で「霧の多い山」、あるいは「ウレ=集落の背後の高い山、イォロ=岩山」の変化したものといわれているが、北東斜面に多い洞穴と関連する伝説もある。」

 岩泉町の市街を抜けて程なく龍泉洞に到着です。その直前に中山さんが車中で以下のお言葉を書かれました。
「崑崙の山は晴れたり。晴れ渡りたり。
 写すは大きな夢なれば、
 見事に果たして頂きたし。
 晴れ渡る崑崙。
 峰は仰ぎたれ。」11:32

 崑崙(こんろん)の山とは以下のようです。
「中国,古代神話上の山。昆侖,こん崘とも書く。霊魂の山の意。中国の古代信仰では,神霊は聖山によって天にのぼると信じられたが,崑崙山は最も神聖な山で,大地の両極にあるとされた。戦国時代には,ここが天帝の地上の都で,諸神が集り,四季の循環を促す「気」が吹渡り,また黄河がここに源を発するとされていた。仙女西王母が住むという伝説もある。」
 更に、崑崙とは、
「中国古代の伝説上の山岳。崑崙山(こんろんさん、クンルンシャン)・崑崙丘・崑崙虚ともいう。中国の西方にあり、黄河の源で、玉を産出し、仙女の西王母がいるとされた。仙界とも呼ばれ、八仙がいるとされる。」

 この崑崙が晴れ渡るとあります。仙人が住む仙界が晴れ渡るとは凄い事です。そして、更に「写すは大きな夢なれば、見事に果たして頂きたし。」とあります。
 宇霊羅山は霧の多い山と言う意味で、宇霊羅山の麓で頂いたお言葉ですから、崑崙と宇霊羅山はリンクしているのでしょう。大きな夢ば、きっと霧も晴れ渡りすっきりするのでは無いでしょう。「崑崙の峰を仰ぎたれ」とありますので、山を仰いで響かせることになりそうです。
 次の写真は宇霊羅山のものですが角度を変えると、まるで違う感じのそそり立つ山容で、仙境を感じる世界です。



 11時35分に龍泉洞の到着です。この龍泉洞も台風10号の水害で洞内に濁流が入り閉鎖されていました。3月19日に清掃、復旧作業を終えてリニューアルオープンしたばかりです。しかし入り口付近はいまだ工事作業が行なわれていました。