2017年4月22日土曜日

917「合気12」2017,4,22 鬼首

 自鏡山から宮城県栗原市栗駒は直ぐで、一山越えると栗駒です。次に目指すのは大崎市鳴子の鬼首温泉の吹上地獄谷です。日頃通ることがない山道を進み、鳴子中山平温泉から国道47号線に入り、暫く108号線を湯沢方面に進みます。鳴子ダムを左手に見て更に進み、吹上温泉に到着です。予想通り、地獄谷はまだまだ積雪で進入できません。引き返して吹上温泉の間欠泉を見学することにしました。
 この地は鬼首カルデラといわれるところです。以下の様な記載があります。

「鬼首カルデラ(おにこうべ)は、宮城県大崎市、栗原市、秋田県湯沢市、山形県最上町にまたがる直径およそ13kmのカルデラである。カルデラ壁の標高はおよそ1000~1200m。荒雄岳(カルデラ内の基盤岩が隆起した山)は984.2m(最高地点はツクシ森の989m)で中央火口丘は高日向山溶岩ドーム。
 吹上沢および片山地獄を中心に地熱活動が認められる。片山地獄には地熱を利用した鬼首地熱発電所がある。周辺には温泉も多く、鬼首温泉、宮沢温泉、吹上温泉、轟温泉、神滝温泉などが有名。なお、鬼首の雌釜(めがま)および雄釜(おがま)間歇温泉は国の特別天然記念物に指定されているが、現在は涸れてしまっている。」


 このカルデラの地形図も龍体のような感じもします。
 
 入場料を支払って間欠泉見学です。
「鬼首かんけつ泉には、約10分間隔で15m程噴出する間欠泉「弁天」と、20~30分間隔で2~3m噴出する間欠泉「雲竜」があります。
当園内の間欠泉噴騰メカニズムは、鉄鋼の研究で有名な故本多光太郎博士と故野邑雄吉博士により研究されました。
 研究の結果、「地下にある空洞に地下水が溜まり、これに火山の熱源が過熱して噴騰する①、垂直の穴に地下水が流れ込み、その下の火山熱で噴騰する②のケースがある」と認められました。このうち①が弁天、②が雲竜と考えられます。現在も、東北大学大学院理学研究科の西村太志教授が代表として、当園内の間欠泉噴騰メカニズムについての研究が行われています。」


 看板にこのメカニズムを図で説明してあり分かり易いです。弁天の吹き上げ口の前に囲いがしてあります。そこに皆さん並んであわ歌唱和は無く、「ゆるゆるゆる、ふむふむふむ、さんさんさん」を3回響かせました。


そうすると丁度間欠泉が吹き上げるではありませんか。ベストタイミングです。




その時のお言葉です。

「たたら を踏み来たその時、
 火と水、合わせて、大きなる夢を見たり。 
 是よりも火と水 交わり、真を現す。」11:55

 たたらとありますが、たたら製鉄の事です。
「日本において古代から近世にかけて発展した製鉄法で、炉に空気を送り込むのに使われる鞴(ふいご)が「たたら」と呼ばれていたために付けられた名称。砂鉄や鉄鉱石を木炭を用いて比較的低温で還元し、純度の高い鉄を生産できることを特徴とする。」
 この地でも鉄が取れて製鉄が成されていたのでしょうか。火と水を合わせてここの間欠泉、温泉も噴出しています。火と水で「かみ」、神です。新たなものを産み出す力がこの火水にはあります。そこに真を現すと在ります。これからの動きの一つです。

 園内の滝、温泉施設など散策して楽しみました。

  鬼首の山々はまだまだ雪景色です。この鬼首には、「坂上田村麻呂が蝦夷征伐の際に、蝦夷の首領の大武丸を斬ったとき、その首がこの地に落ちたので鬼首と呼んだ」という地名伝説があります。角川日本地名大辞典には以下の様に記されています。
「温泉が地内所々に湧出し、古来、硫黄・石英・石雲母・金・銀・銅の鉱産や漆の生産に富み、馬産地としても知られていた。地名の由来については、坂上田村麻呂が蝦夷経営の際、蝦夷首領大武丸を斬ったとき、その首がこの地に落ちたので鬼首と呼んだという伝説がある。しかし鬼首は本来鬼切部(おにきりべ)と呼ばれていたもののなまりと思われる。鬼切部は平安後期奥六郡の安倍頼時と陸奥太守藤原登任の大戦があった古戦場。その安倍館と称するものが鬼切辺館あるいは鬼城と呼ばれ、古塁跡を残している。」