2018年11月12日月曜日

1486「陸奥8」2018,11,12

 1日目の行程を終えて宿に向かいます。途中の道の駅、さんりく三陸ふるさと物産センターでトイレ休憩ですが、海産物の売り場では皆さん買い物を楽しみました。
 今日の宿泊先は大船渡市内の大船渡温泉です。今回、私は初めてこの宿に泊まりますが、3年前に出来たという新しいホテルです。大船渡市内の南側、三陸自動車道の碁石海岸ICを下りてすぐ目の前です。
 17時前にチェックイン出来ました。建物は大船渡湾の入り口で海に面して建ち、部屋から正面に太平洋を見る事ができます。丁度、日の入りの時刻で、山の端に日が沈み、養殖いかだの湾内の海は藍色の世界に徐々に包まれ夕闇が覆います。皆さんと温泉に入り、露天風呂から夕刻の変化を眺めながらでゆっくり、のんびりとして1日の疲れを癒しました。



 夕食も海の恵みが沢山です。アワビの刺身、マグロのかま、サンマ刺身、サンマ焼等々食べきれない程の豪華な料理に大満足です。和気藹藹でお酒も進み、楽しい宴になり、二次会も盛り上がり、夜は更けていきました。



 翌朝、元気に目覚め日の出を待ちながら露天風呂を楽しみました。尾崎半島の上に太陽は上り、やがて輝きを強めて今日も大きな恵みを下さる予感です。




 朝食はバイキングで地元のおばんざいが沢山です。食べ過ぎるほどに頂きました。宿は温泉も食事も景色も大満足です。心身とも満たされて宿を8時半に出発です。
 
 最初も目的地は大船渡市の碁石海岸・穴通磯です。宿から末崎半島に下って行くと程なく穴磯通しに尽きます。碁石海岸は「国の名勝・天然記念物」に指定され、「日本の渚百選」にも選ばれています。碁石海岸についての紹介は以下です。

「三陸海岸南部にあり、リアス式海岸の風景と小石の浜辺が見られる。海岸沿いに穴通磯(あなとおしいそ)、巾着岩(きんちゃくいわ)、雷岩(かみなりいわ)と乱暴谷(らんぼうや)、千代島、碁石岬、恵比寿浜、碁石浜まで約3キロメートル続く景観地で、碁石のもととなる黒色泥岩(ホルンフェルス)は、磯貝から門(かど)の浜、さらに広田の黒崎仙境まで約7キロメートル続いている。駐車場付近には世界の椿館と大船渡市立博物館、キャンプ場、レストハウスなどがあり、海沿いに赤松の多い遊歩道がある。
 なお、この海岸に、地元・大船渡市出身の歌手である新沼謙治のデビュー曲にして初のヒットとなった『おもいで岬』の歌碑がある。
 2013年9月28日、大船渡線のBRT区間上に碁石海岸口駅が開業した。

地質と岩石
 古生代の石灰岩層が大船渡内湾にあり、約4億年前から珊瑚や三葉虫、アンモナイトなどが生息する温暖な海域だった。碁石海岸の黒色泥岩(ホルンフェルス)は、約1億3千年前、海溝にマリンスノーなどが堆積した泥が海底プレートに押され競り上がった熱変成岩地帯で、泥灰岩に覆われている所がある事から森林火災を伴う地殻変動であった事がうかがえる。泥炭、石炭、黒色泥岩、角石、接触変成岩地帯まで厚さ1メートルから20メートル以上堆積している場所もある。」
     
 穴通磯の駐車場には既に数台の車があります。駐車場から散策路を海岸の方に下る事10分弱で到着します。展望台から左手、大船渡湾の方に穴通磯が見えます。




 荒波に削られ3つの穴があいた穴通磯は自然の造形物といえども珍しい、素晴らしい景観です。奇岩や小島、洞穴、松林の絶景は、長い時間が造り上げた天然の美しさで三陸海岸ならではのものです。朝の心地よい光と海の波音に潮風に癒されたひと時を堪能しました。