・フレイルとは虚弱という意味です
① フレイルには筋肉強化が必要です。
② 口腔フレイルには歌を歌うこととお喋りが良いです。パタカラの発音、体操が効果が
あります。
※引用参考資料
「パタカラ体操」は発声しながら口を動かす、「口の体操」のことです。
「パ」「タ」「カ」「ラ」の4文字を発声するため、「パタカラ体操」と呼ばれます。
高齢者になると、口の筋肉や下の動きが弱まるため、嚥下機能(飲み込む力)が低下し、食べ物を誤嚥してしまうことがあります。
「誤嚥性肺炎」は、誤嚥により食べ物が気管に入り、肺が炎症になることが原因で起こります。そこで、「パタカラ体操」を取り入れることにより、口や舌の動きが鍛えられます。
食べ物を上手く飲み込めるようになれば、誤嚥性肺炎を防ぐこともできます。
では、「パタカラ体操」の具体的な方法を見ていきましょう。
パタカラ体操のやり方は?「発音するだけ」「歌に取り入れてもOK」
「パ」「タ」「カ」「ラ」を、それぞれ5文字3回ずつ発音してみましょう。
「パパパパパ、タタタタタ、カカカカカ、ラララララ」を3回繰り返し発声すればOKです。
ですが、ただ口に出すだけで良いという訳ではありません。それぞれの文字を発音するときのポイントを解説していきます。
①「パ」は、口をしっかり閉じて発音する
「パ」の音は、口をしっかり閉じて発音することがポイントです。口を閉じる筋肉が鍛えられることで、口の中の食べ物をこぼさないようにすることができます。
②「タ」は、舌を上あごにくっつくように発音する
「タ」の音は、舌を上あごにくっつくように発音しましょう。下の筋肉が鍛えられると、食べ物をしっかり押しつぶしたり、飲み込んだりすることができます。
③「カ」は、のどの奥を意識して発音する
「カ」の音は、のどの奥を意識して発音すことが大切です。のどの奥に力を入れ、一瞬呼吸を止めることで、食べ物を飲む込む動作ができます。のどを閉じることで、誤嚥を防ぎ、食べ物を食道に送ることができるようになります。
④「ラ」は、舌をまるめるように発音する
「ラ」の音は、舌をまるめて発音することを意識しましょう。舌をまるめてよく動くようにすることで、食べ物を喉の奥に運び、飲み込みやすくなります。以上の「パ、タ、カ、ラ」の発音に共通して言えるのは、ただ発音するだけでないということです。
「大きな声で」「一文字一文字」「はっきりと」意識して声に出すようにしましょう。
慣れてきたらできるだけ早く、繰り返して発声すると、より効果的ですよ。童謡や好きな歌などに取り入れてみるのもおススメです。歌詞を「パ、タ、カ、ラ」に変えて歌うだけなので、「パ、タ、カ、ラ」と発声するよりは、楽しみながら体操することができます。
・パタカラ体操はいつするの?「食事の前が効果的」
「パタカラ体操」は、お食事の前に行うことをオススメします。運動前の準備体操と同じで、実際に食べる前に体操しておくことで、口や舌の動きが慣れて食事しやすくなります。
ですが、もし食事の前に時間が取れない場合は、できる時に行うだけでも構いません。
できるだけ習慣になるよう、続けてみてくださいね。
・パタカラ体操の効果は?7つのメリット「嚥下機能の回復」「いびき改善」
「パタカラ体操」には、誤嚥以外にも、たくさんの効果があります。
1.咀嚼(噛む)、嚥下(飲み込む)機能が維持、向上する
2.唾液の分泌が促進される(ドライマウスの防止)
3.いびきや歯ぎしりが改善される
4.発音がはっきりし、口が動きやすくなる
5.入れ歯が安定する
6.口呼吸から鼻呼吸になり、口臭が改善される
7.小顔効果や顔のたるみなどのアンチエイジングにも
「パタカラ体操」をすることで、安心して食事ができるようになるだけでなく、発音がよくなったり、いびきや口臭が改善されたり、さらに若返り効果も期待できます。
そのため、高齢者だけでなく、ほうれい線が気になる方や、小顔になりたい方など、美容に関心の高い若い女性も取り入れていることもあるそうです。