2018年11月18日日曜日

1492「陸奥14」2018,11,18

 一関市千厩町にある夫婦石は先の仙婆巌の夫婦岩と同様に陰陽石で有名ですが、大きさは岩と石の差があります。以下の様に紹介されています。                      
       
「天王山公園の入口にある、夫婦和合・万物創造の神の御神体として祈願される2つの巨石。周囲約10m、高さ5m余りの男性を象徴する天然御影石と、その隣に仲よく寄り添うように並ぶ、女性を象徴する石。
 夫婦石とよばれる石は全国各地にさまざまあるが、これほど大きなものは珍しく、何ともほほえましい配置の妙はまれに見る景観だ。石の隣には、子宝地蔵が祀られ夫婦円満、子孫繁栄の神として多くの参拝者が訪れるパワースポットとなっている。」

「この石の横の階段を昇ると、「彌榮(やさかえ)神社(弥栄神社)」があります。
そして、この神社の、やはり境内末社に「子宝明神」が2つもあり、この神社には、ご神体として、「金勢様」と「女陰(淡島様 ?)」が祀られています。
 この「夫婦石」、何時の頃から、この地に祀られていたのか解りませんが、その昔、大正時代には、まだ砂に埋まっており、全体が、現在のようには露出していなかったそうです。
 その後、全体を掘り出したそうですが、当時は、「首の部分」、先頭を支えている箇所が細かったので、「首石」と呼ばれていたそうです。
 現在の「夫婦石」、特に「男石」に関しては、この「首部分」を、コンクリートで補強しているのだそうです。
 また、時代は遡りますが、明治時代になった時に、当時の官吏が、この石を「猥褻物(わいせつぶつ)」と認定し、石を取り去ろうとしたそうです。しかし、地元の住民が、昔から大切に祀ってきた旨を説明し、どうにか撤去は免れた事が伝わっているそうです。

 この「彌榮(やさかえ)神社」、散々調査しましたが、御祭神が、何の神様なのか地元でも解らない様です。しかし、全国の「彌榮(弥栄)神社」を調べてみると、そのほとんどの御祭神は、先の「八坂神社」と同様、祇園信仰の「建速須佐之男命 = 牛頭天王」になっています。
 祇園信仰に基づく神社の名称は、「やさかえ(彌榮/弥栄) = やさか(八坂) = やぐも(八雲)」としている所が多いようです。
 そして、この場所の名前も、「天王山公園」と言う名前になっていますので、つまりは「牛頭天王」に由緒がある公園なのだと思われます。と言う事で、あくまでも推測ですが、やはり御祭神は、「建速須佐之男命 = 牛頭天王」なのだと思います。
 ところで、この「彌榮神社」脇にある、2つの「子宝明神」ですが、残念ながら、由緒/起源は全く解りませんでした。また、「本殿(小屋 ?)」の周りには、「本殿」に収まりきらない「金勢様」も、多数見受けられますが・・・何か、可哀想です。そして、右隣の本殿には、木製の「陰陽物」が祀られているようです。
 どちらの「金勢様」もご立派なご神体だと思いますが、はやり由緒/起源が明らかになっていないと、せっかくのご利益も半減してしまうのではないかと思ってしまいます。」

 夫婦石は千厩の街中の道路の三叉路に鎮座しています。町のシンボルなのでしょう。先の表記にある様に昔は砂に埋もれていたのですから、開発と共に姿を現した須佐之男命なのかもしれません。今回ここに木内さんが登場です。




 夫婦石の脇の階段を登ると丘の上は公園になっています。そこここに巨石が頭を出しています。午後の陽気に皆さん浸り、暫し休息タイムです。まったりとした寛ぎの時間を楽しみました。