『全國部落調査』は積極的に公開・復刊すべきである 引用元)同和地区.com
(前略)
原発の一部は被差別部落に隣接して立地していることが研究者の間では知られています。それを差別的政策として批判している学者もいます。(中略)… 『解放新聞』の部落探訪記によると、「福島県以北をのぞくとほぼ、すべての原発所在地、もしくは建設工事中のところに、さらに計画地に、被差別部落が必ずといってよいほどあることが、わかってきた」とあります。
『解放新聞』の部落探訪記 福井の原発銀座と被差別部落 (中略)
では、「福島以北」の原発立地はどうでしょうか。東北にはほとんど部落は存在しません。 しかし、やはり「差別」はあるのです。150年前の「戊辰戦争」で敗戦した幕府軍側の藩に原発が集中して立地されているのです。これは2013年に内田樹氏がブログで指摘しています。(中略)
珠洲原発(関電・中電・北陸電)=石川県・加賀藩。加賀藩主・前田慶寧(よしやす)は薩長迎撃のために進軍していたが、徳川方敗走の報に、あわててて、進軍兵を呼び戻し、朝廷方に尽くすと表明した。反・薩長。その後寝返り派。
島根原発(中国電力)=松江藩。戊辰戦争の時に幕府側についていた。朝敵藩。
福島原発(東京電力)=会津藩。言わずと知れた幕府側最大の親藩。
伊方原発(四国電力)=愛媛(今治藩)。親藩松平家の城下町。鳥羽伏見の戦役にも幕府軍として出兵した。
福井原発、敦賀原発(関西電力)=福井藩。徳川一門であり、幕府側の主力藩。
浜岡原発(中部電力)静岡県。駿河藩(静岡藩)。幕府側。
柏崎・刈羽(東京電力)=新潟・新発田藩、長岡藩。奥羽越・諸藩同盟を結成した幕府側の盟主藩。
女川原発(東北電力)=宮城県・仙台藩。12代将軍家慶から一字を賜った第13代仙台藩主慶邦は東北最大の幕府支援の雄藩の藩主。奥羽越列藩同盟の総督。
川内原発(九州電力)=薩摩藩(新政府、その後反乱、西南戦争で敗北)
玄海原発(九州電力)=唐津藩(佐幕)
上関原発(中国電力)=長州藩(新政府)。
(以下略)
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=214368
以下は先の内田樹氏が指摘する「賊軍地域に原発集中」は本当か?の引用元)NEWSポストセブンの記事です
「原発は明治維新とも因縁が深いそんな説が話題になっている。明治維新と原発、時代が異なる事柄を結びつけるものはあるのか。現地の人びとの声を交えながら検証を試みた。
思想家の内田樹氏は2013年4月、ブログで「白熱したインタビュー」の内容としてこんな自身の発言を紹介している。
〈戊辰戦争ですよ! 決まってるじゃないですか。戊辰戦争で、奥羽越列藩同盟【注】が賊軍になって、それからあと150年間、中央政府によって有形無形の差別を受けてきたからですよ〉
【注:戊辰戦争中に、東北・北越の諸藩が結んだ反維新政府による軍事同盟】
これは文化祭で東北の研究を発表する高校生からインタビューを受けたときの発言である。内田氏は東京をはじめ、関東で消費される電力が福島など、関東以外の地域にある原発から供給されることを「賊軍差別」の表れだと断言し、さらには原発立地比率が戊辰戦争で勝った側と負けた側には「歴然とした差がある」、つまり原発の多くは賊軍とされた地域に立地されていると主張した。
日本初の商用原発は1960年代から運転がはじまった。維新から150年経とうとしている今、官軍/賊軍の禍根は原発とどう関係しているというのか。