2019年3月21日木曜日

1615「易経3」2019.3.21

 タヂマモリは、永遠の生命の秘密を受け継いでいるグループをついに見い出し、その教えを学んで日本に帰ってきましたが、残念なことには 垂仁天皇はすでにお亡くなりになっていました。そして、その永遠生命の秘密の教えが、実は「ときじくのかぐの木の実」なんだよと、『古事記』には書かれています。

 「ときじく」は「時軸」で、巻物で譬えると、この巻物の軸が「時軸」で、この軸に巻き込まれていた時間と空間が、サーッと伸びてゆきます。 そうして、その時空に描かれている絵巻物は「かぐ」なのです。これは「果具(かぐ)」(結果が具足されている)で、その時空の展開には、最終的なゴールがはじめから決められているのです。

 これはまた、「扇子の譬え」で説明することもできます。扇子がハラハラと次々開いてゆきます。これが時空の展開で、扇子を開く軸となっているのが「時軸」です。そして扇面がすべて開かれた時、その扇面には、ビジョンが現実化した光景が描かれているのです。これが「果具」ですね。

 ですから、私たちが生きているこの時間は、無機質なものではなく、お釈迦様のいのちがこもったものですし、私たちを進化のゴールへ、ゴールへとプッシュして下さる「味方」なのです。また、私たちが生きているこの空間は、私たちを包み込んでゴールまで送り届けてくれる「あったかい乗り物」なのです。私たちは「釈迦時間・空間」に生きていて、その時空の誘(いざない)に導かれて進化達成のゴールへと間違いなく向かっていますし、いつの日か必ずゴールに到達できるのです。

 しかし、困ったことが生じてきました。人類の魂が濁りはじめて、私たちが住む世界が泥沼のようになってしまったのです。足を取られて前に進むことが出来なくなる人が増え、中には、前に進むことをあきらめて、泥の中に沈んでゆく人も出てきました。

 これでは、なかなか地球次元の進化過程が完了しそうもありません。お釈迦様は、こんな事態をご覧になって、ウーンと腕組みして考えられました。

 質問:お釈迦さまは、三千年前に亡くなられたのではないですか。そのお釈迦さまがどうして、このような後の世の出来事にまで関わることが出来るのでしょうか。

答え:お釈迦様の使命は、人類の魂に地球次元の進化目標を達成させることで、そのために、「釈迦時空間」を生み出して、その中で、私たちを養い、育て、導いて下さっているのですから、お釈迦さまの地球次元の寿命はゴールの日まで存続し、私たちに全面的に関わって下さるのです。いのちがあるのですから、頭もあり、進化達成のために、最もいい作戦も考えて下さって当然ですね。

 そこで、お釈迦様が考え付かれた作戦は、「引き抜き大作戦」です。まず、泥沼にどっぷり浸かりこんで進めなくなってしまった筋力の弱い人たち、魂の体重が重すぎて浮き上がれなくなった人たちなどを重点的に泥沼から引き上げるのです。そして、ある施設に収容し、そこで魂の傷を癒し、回復させ、学びをさせるのです。そんな働きをする「場」を建設しようというわけです。

 そして、そのような「理想の病院、学校のような癒しの場」が完成し、その「癒しと学びの場」に、対象の人たちを地上世界から引き抜いて、ドンドン運び込む活動、「引き抜き大作戦」がスタートしました。