天照大御神(あまてらすおおみかみ)の岩戸開きの話があります。天照は神様のくせに、鬱で引きこもりになったのです。面白いのですが日本は女性の国です。この女性原理が世界に発信されないと駄目です。今、日本の女性のレベルが世界1高いです。
魂が高いが重たい責任を背負ってしまう。長女が特に家のものを抱えてしまうのです。魂が高いので背負う荷物が沢山あるのです。
その象徴的なのが、天照さんが背負って岩戸に入った事です。現代的神話で女性にとって色々ありますが、神道では、生命力が無くなり沈んでしまうのか、魂の断片が自分の中に漂い、遊離してエネルギーが減る、と考えていました。
自分の中にある都合の悪いものを抑圧して潜在意識に押し込める状態です。天照は真面目で、父の期待が大きい。伊弉諾から優等生で育てられたのですが自分の中にある気持ちを抑圧したのです。押し込めて行ったのです。それがふらふら漂い自分から出て行く。真面目で優秀ですが、女性として魅力が無い人間に育ち、生命力が無くなってしまったのです。
魂を復活し、元に戻す作業がいります。それを「みすまる(御統)」、身に集まる、と言います。星のスバルも集まったものです。バラバラの魂を集める術法が1つあります。又、鏡を見せるのが1つです。秘法だからあまり書かれませんでした。
自霊拝というのがあります。鏡を見るのです。その中に映る自分を神として礼拝の作法をする事です。これは自分の姿を神と礼拝するのです。
引きこもりの神、天照が映っている。これを神として礼拝するのか?この現象の奥に本当の自分があるので、そこを礼拝しろ、というのですが、それでは復活出来ません。この今の表れている姿を否定しているからそれでは駄目です。今映っているこの姿を礼拝するのです。これが神で、大変な自分をOKしないと戻ってこないのです。
この今を作っている自分を認め、本質を受け入れ、許して愛してくれて、それで出て行った魂が戻って来てくれるのです。
魂の全体性を取り戻したら、天照の本質が出て来て、いのちの輝きを取り戻せる。現象を認めて、許して上げないと駄目なのです。
今のままで良い事を生徒に教えてあげる。私は君が好きよ、と言う。それで良い。認めている事をちゃんと教える。そして自分を許せたら、他も許せることが根本的な事です。自分を許せたら他も許せ、世界も許せる。自分が輝くのが天照です。それによって世界の輝きが世界に戻りました。
・心と魂の違いは
心は想いを形にする自動性を持つものです。「こごろ」と言い、良い形に結晶化する性能を持ったものです。
伊弉諾、伊弉冉の国生み神話があります。高天原から下りて来ます。天から下りて来て、天の浮橋、それは天と地を結ぶエレベーターですが、そして地上に立った。
海が心の象徴で、生み出す力を表します。性能を持ったところに鉾を下しました。強い意志を持って海をかき混ぜました。「こおろ、こおろ」、固まれ、固まれとかき混ぜました。これはイメージして描かないと駄目です。
そして「ならす」。言葉で表現しないと、何回も神様にお願いしている内に、目指しているものがはっきりしてくる事を「ならす」と言います。