2018年8月3日金曜日

1385「里山6」2018,8,3

 2018年6月30日~7月1日は木内鶴彦さんとの陸奥・三陸探訪の旅2の巡りでした。30日仙台駅7時に集合して出発しました。いつものハイエース10人乗りのレンタカーです。天気に恵まれて一路、東北自動車道を北上して盛岡駅に向かいます。9時ごろに盛岡駅でKさんをピックアップしました。
 盛岡から北上山地を東に横切り、目指すは宮古市田老です。国道106号線を進み、区界峠を越えて今度は下り道です。途中の道の駅やまびこ館で休憩です。地元の和菓子、ヨーグルトなど買い込んで快調に車は進みます。
 宮古市内を抜けて国道45号線を北上し田老町に着きました。田老町は311東日本大震災の津波の被害が大きく、旧市街地は壊滅的被害を受けています。町の区画整備工事も大分進んでいて、道の駅たろうが新装開店していました。

 以下東日本大震災の津波の2週間後の取材記事の抜粋です。
「明治(1896年)、昭和(1933年)と続けて大津波による壊滅的被害を受け、「万里の長城」と呼ばれる長大な防潮堤を築いた岩手県宮古市田老地区(旧田老町)。この防潮堤は、東日本大震災の大津波に対してどう機能したのか。日経コンストラクション誌の記者2人は、2011年3月24日に開始した被災地取材で、この田老地区を最初の目的地に決めた。町に入ると、7~8割ほどの建物が倒壊していた。一方、町を囲う防潮堤は、健全なように見える。津波は海面から10mの高さを誇る防潮堤を越え、町を襲った。
海側の防潮堤の一方を除いて、防潮堤は見た目は健全な形で残った。しかし、津波は防潮堤を越えて町を襲った。この防潮堤が津波被害を軽減したかどうかは分からない。
 防潮堤が津波を一時的に食い止め、避難の時間をかせいだと考えることはできる。一方、防潮堤を越流した津波が流れを速めて威力を増したと考えることもできる。防潮堤の効果を検証するのは、行政や研究者の今後の役割になる。」

「田老地区は、放射状に道路が整備され、40か所以上の避難場所がありました。津波が来るまで45分の時間がありましたが、181名の人が亡くなりました。
原因としては地震後に停電が起こり、なぜか防災無線が不通になって津波警報が届かなかったこと。そして、防潮堤があるので安心していたということもあります。日本で一番の防潮堤があった。そのことで逆に、「逃げる」という気持ちが足りなかったのです。
防潮堤で、まったく第一波が見えませんでした。一旦高台に逃げたのに、家に戻って津波に巻き込まれた方も多いのです。上着、ペット、貴重品などが気になって……でも、避難できたなら、絶対に戻らないでください。これは大切です。
防潮堤の役割とは何だったのか。ひとつは「防潮堤が少しでも波を抑えている間に逃げる」ということでした。そして、津波後に防潮堤が決壊したところは財産もご遺体もなくなりましたが、防潮堤が残った内側はがれきやご遺体が残りました。内と外では全然様子が違います。また、田老のがれきの特徴は2階が残っている建物が多いということです。防潮堤を乗り越えた波がすべるように押し寄せ、だるま落としのように1階部分を破壊しましたが、2階部分は残りました。防潮堤にはそんな役割もありました。しかし、防潮堤があってよかったのか、という気持ちもあります。」宮古市「宮古観光協会・学ぶ防災」http://www.jafmate.jp/jmp/311/hachinohe_kamaishi/002.html

 道の駅の右手前方に廃墟と化したビルが見えます。これが3,11震災遺構として保存されているたろう観光ホテルの建物です。この写真は先の引用記事のものです。


 この遺構は以下の様に紹介されています。
「たろう観光ホテルは昭和61(1986)年に建設された6階建てのホテルで、東日本大震災で高さ17mの津波に襲われ、壊滅的な被害を受けた宮古市田老地区に建っている。
 たろう観光ホテルでは6階建ての建物の4階までが浸水し、1・2階は柱だけを残して完全に破壊されるなど大きな被害を受けながらも残存した。その後、東日本大震災から3年が経った平成26(2014)年3月に宮古市が取得し震災遺構として保存することが決定。 
 平成28(2016)年3月までに被災した「ありのままを残すこと」を目的とした保存整備工事が行われ、同年4月からは国の復興交付金を利用して保存される震災遺構の中では初めて一般公開が始まった。尚、宮古観光文化交流協会が行っている「学ぶ防災ガイド」に参加することで館内が見学でき、館内では震災当日に当時のオーナーがホテルの6階から撮影した津波が押し寄せる動画を観ることができる。」

 車を止めて暫し、廃墟を見学しました。無惨な姿で何とも言えない世界です。まだまだ復興半ばの田老の町です。






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