以下のように紹介されています。
「三陸復興国立公園にある数多い奇岩景観の中にあって最も圧巻で、高さ50メートルの通称男岩の両側に女岩、太鼓岩が寄り添い、真下に立つとまさに圧倒されんばかりの壮観さがあります。
1億年もの歳月をかけて、寄せ返す波と海原を吹き渡る風が形作った美しい自然の芸術品です。
白亜紀(1億年頃前頃)の海に堆積してできた砂岩や礫岩(宮古層群)から構成されています。
宮古層群が堆積する前の、北上山地の骨格を作った火山活動の痕跡で、激動の時代から穏やかな海への変化を見ることができます。砂岩とれき岩が水平なしま模様の岩肌には、はるか昔、白亜紀の記憶が封印されているかのようです。」
自然の芸術品に暫し見とれていました。しかし、この海が豹変し牙をむきだすと人間はひとたまりもありません。この海の中に多くの御霊が今も沈んでいるのでしょう。遠くの半島の岩礁の景色も良い感じです。
次の目的地は宮古市崎山にある崎山貝塚縄文の森ミュージアムです。古の民が海の恵みを頂き長く定住し栄えた地です。このミュージアムは28年7月に整備されて間がなく真新しい建物です。以下が紹介です。
「岩手県宮古市崎山にある縄文時代の貝塚遺跡と住居跡。宮古湾の北部、海岸より約1.5km内陸にあり、館ケ森丘陵の舌状台地に位置する。古くから知られ、何度か調査されたが、1984~1985年(昭和59~60)に遺跡の南西部で宅地造成にともなう事前調査が行われたことをきっかけに、1986年(昭和61)から保存を目的とする範囲確認調査が実施された。貝塚は、縄文時代の前期から中期のもので、集落跡は中期後半に営まれたものである。中央広場の東西に居住域を設置した典型的な拠点集落。とくに中央広場は環状の窪地を掘削したもので、全国初の発見。縄文時代中期に他の土木工事とともに削平(さくへい)・盛り土などの大規模な土木工事を行い、集落全体で計画的な造成を行ったことを示している。貝塚は3地点が確認されており、シカ、イノシシ、タヌキ、イヌ、オットセイなどの獣骨、マイワシ、カタクチイワシなどの小型魚、カツオ、ブリ、マダイ、フサカサゴ科・アイナメなどの魚骨、イガイを主体とした岩礁性二枚貝、フジツボ、ウニなどのほか、土器、石器、釣り針・刺突具・骨針・骨箆(こっぺら)・叉状角製品・装身具などの骨角器など多種多様なものが出土している。1996年(平成8)に国の史跡に指定された。JR山田線ほか宮古駅から岩手県北バス「崎山小学校前」下車、徒歩約5分。
崎山貝塚縄文の森公園は、平成8年に国の史跡に指定された崎山貝塚の史跡公園です。園地には遊歩道や散策路が設置されており、自由に史跡公園内を散策できます。また、復元された竪穴住居も屋外展示しており、縄文時代の風景を感じることができます。」
館内を見学しましたが外の遺跡は暑さのためにキャンセルしました。